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書 名 『近く遥かな国から 』 出版社 発行所=新潮社 著 者 金素雲 印刷年月 1979年12月10日 ドンキホーテの夢 たかがパンフレット一部---、だが、ここには実を結ばずに消え去った二十年前の私の夢が、頁毎に滲み出ている。 いつかも「こどもの雑誌」のくだりで同じようなことを書いたと思うが、人間の生き方の上で「何をしたか?」よりは「何をしようとしたか?」が、はるかに重要な意味を持つ場合がある (---敗者の負け惜しみと取る人もあろうけれど)。・・・ 「何をしようとしたか?」の具体的な俯瞰図である。 一、現在韓国で発行される日刊新聞、雑誌、単行本など、一切の刊行物を細大漏らさず蒐集する。 一、この図書室を中心に、週二回、在日韓国学生の有志が集合、主だった記事の選択及び翻訳について協議し、分析する。金素雲がその指導に当る。 一、それらの資料を整理編集して毎月一回〈ダイジェスト・コリア〉(韓国文化資料)を継続発行。範囲は政治・経済の動向を始め、文学(詩・創作・戯曲・随筆)・音楽・美術・演劇・映画に亘る文化全般の消息、新聞記事の抜粋等、文化活動及び生活相の一切を反映し、一目瞭然たらしめる。古典及び、歴史的史実・人物の紹介をも留意。 一、日韓両国に関連する日本側の言論及び、日本人識者層の寄稿をも併せ掲載する。 一、毎号一万部を発行。大部分を寄贈に充て、その一部を有価誌とする。 一、寄贈先---〈文芸年鑑〉収録の文化人名簿全員(約三二〇〇名)へ個別郵送、法人団体・学校・官庁・銀行・会社・出版社・新聞社・雑誌社(韓国人団体を含む)へは適宜部数をそれぞれ回覧誌として寄贈する。 一、以上の方式を一ヵ年間継続、その期間中に会員組織を整え(名誉会員・特別会員・正会員)第二年以後の自律的維持を図る。随って第二年以後は発行部数を減じ、会員のみに発送、寄贈制度を廃する。 一、コリアン・ライブラリーの同人(主として学生)には必要に応じ定額の学費を支給する。 一、専任の編集員・事務員を置き、経理の明細は毎期(三ヵ月)毎に誌上に報告する。 一、ダイジェスト・コリアの発行による一石五鳥。 〈イ〉日本の政治人・経済人・文化人の各界各層に韓国の今日を赤裸々に紹介し、その認識と理解を助長する。 〈ロ〉日本在住の韓国人同胞に本国の実状を知らしめる。 〈ハ〉少数の志ある韓国学生にチーム・ワークの喜びをもたらし、多少なりともその経済的不安を緩和する。 〈ニ〉従来の個人的任務が組織的共同体に肩代りされることにより、文化交流の方式と手段が拓かれる。例えば、韓国美術展、講演会の開催など。 〈ホ〉現在日本国内には、韓半島を“ふるさと”と懐かしむ多くの日本人がおり、誌面の効用によってそれらの人々の横の連絡と親和に寄与する。 |
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